暮らすように旅する|潮垢離column

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2023/05/06

【コラム】SHIOGORI:潮垢離からはじまる旅

旅のはじまりはSHIOGORI:潮垢離から

田辺の海と街で現代のSHIOGORIを感じて、それぞれの新しいスタートを。

 

SHIOGORIプロジェクト


現代の「SHIOGORI:潮垢離」を体現し、観光・まちづくりにつなげていくSHIOGORIプロジェクト。

1,000年以上昔、心身の平安を求めて貴賤を問わず多くの人々が熊野を目指した際、その熊野詣の事前儀式として田辺周辺の海水で身を清めていた大切な儀式である「潮垢離(しおごり)」に光を当て、田辺の海や街を起点とした様々なコンテンツ開発と、地域内外の人材交流促進を図り、田辺の海、街が現代版の「SHIOGORI:潮垢離」の場として改めて確立できるよう目指しています。

かつて潮垢離の場である田辺の海エリアが、はじまりの場所であり、訪れる人と暮らす人の交流の場であったように、現代においてもモノとコトのスタート地点であり、明日へと繋がる禊、癒やし、人材の交流の場所であることを再定義いたします。

 

潮垢離(しおごり)

潮垢離とは、浜で海水を浴び、けがれをはらう儀式(ぎしき)のことです。
かつて熊野詣(くまのもうで)の人々は、これまで海辺をたどってきた熊野への道が、ここ田辺市(口熊野(くちくまの))から中辺路(なかへち)と呼ばれる山中のルートに入るため、「出立浜(でだちはま)」と呼ばれる浜(田辺市江川の県道西側)で潮垢離を行っていました。
この潮垢離は、平安時代から鎌倉時代に熊野へ詣(まい)った貴族の日記に「浴塩水(あびるしおみず)」「塩水祓(しおみずはらい)」「潮御浴御祓(しおおんよくおんはらい)」などの記事が見られることから、熊野詣の道筋の重要な儀式とされ、厳格(げんかく)をきわめたとされています。建仁(けんにん)元年(1201年)の熊野御幸記(くまのごこうき)には、前日から身体が不調であった歌人藤原定家(ふじわらのていか)も、先達(せんだつ)の強い指示で潮垢離をとったことが記されています。
潮垢離の作法については明確ではありませんが、その作法(さほう)は様々であったようです。

 

SHIOGORIツアープラン

潮垢離からはじまり、水垢離、湯垢離と、現代版の三つの垢離行為を気軽に体験できるツアープラン。

旅の起点にまずは扇ヶ浜で潮垢離体験、漁船にのってサンセットクルージング。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして1泊目の夕食は田辺市が誇る和歌山県随一の飲食店街「味光路(あじこうじ)」にて当地自慢の海の幸を堪能。

 

2日目は熊野古道歩きのスタート地点とされる滝尻王子にて参拝。すぐ側の川へ降り、水垢離体験(川の水で手を洗うなど)。

その後は、いよいよ熊野古道(お試しコース)へ。「三軒茶屋跡」から「熊野本宮大社」をめざして約2キロ、90分ほどの熊野古道ウォーキングをお楽しみください。最初のなだらかな上りの後ゆるやかな下りが続くコースです。
途中、熊野本宮大社旧社地 大斎原と大鳥居が望める展望台があります。熊野古道絶景スポットにぜひお立ち寄り下さい。

最後は約1800年前に発見された日本最古の温泉が湯の峰温泉へ。
湯の峰温泉は、小栗判官と照手姫の伝説の恋物語で運命に翻弄されたふたりが再会し黄泉がえりを果たした伝説の舞台です。
「つぼ湯」は世界遺産に登録されている温泉の中でも世界で唯一入湯できる貴重な温泉です。「つぼ湯」と同じ温泉が湯の峰温泉公衆浴場でも楽しめます。