暮らすように旅する|潮垢離column

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2023/12/03

【レポート】イスナデザイン様による熊野古道視察

SHIOGORI:潮垢離 未来MAPプロジェクト

さまざまなコンテンツ開発と地域資源をつなげながら、扇ヶ浜を起点に、田辺の海や街田辺の海、街が現代版の「SHIOGORI:潮垢離」の場として改めて確立する観光・まちづくり事業【SHIOGORI PROJECT(シオゴリプロジェクト)】。

当プロジェクトでは、扇ヶ浜からスタートする現代のSHIOGORI:潮垢離を表現しつつ、今までとこれからの物語、プロジェクトの目指すビジョンなどを可視化する、未来MAPの制作を進めています。

 

本MAPの制作にあたっては、建築的な思考をベースに3次元と2次元を行き来しながら、”2.5次元のケンチク”に取り組んでおられる、
イスナデザイン様に依頼。

 

イスナデザイン様は、建築設計・インテリアデザイン・イラスト制作・立体造形の他、概念やシステムの構造化、新しい見方の提示などのプロジェクトを行っおり、これまでも様々な地域の未来デザインやイラストを手掛けられています。
また、設計、デザイン、イラストだけでなく、地域に飛び込んでのワークショップなども開催されており、シオゴリプロジェクトにおける未来MAP制作において、非常にマッチした活動をされているクリエイターです。

 

熊野古道をインプット

イスナデザイン様とは、これまでに何度かのお打ち合わせと、扇ヶ浜、田辺市街地などの視察も重ねてきましたが、田辺における現代のSHIOGORI:潮垢離(しおごり)を表現するには、歴史的にも、そしてこれからも、やはり熊野古道の存在があります。

 

今回は改めて、その熊野古道をデザインのためのインプットとして、ぜひ実際に歩き、感じてみたいとのオファーをいただきましたので、熊野古道の視察アテンドをさせていただきました。

 

滝尻王子

以前に視察いただいた扇ヶ浜を起点にスタートし、沿岸から川沿いに車を走らせ、まずは滝尻王子を視察。
かつては、熊野三山の霊域のはじまりとされていた滝尻王子。
現在は世界遺産に登録されている中辺路ルートのスタート地点として認知されています。

到着後は滝尻王子の向かいにある情報拠点、熊野古道館で予習。

滝尻王子の裏手の急坂を少し体験しただけで、“ワクワクが止まらない”とのコメントが。
イスナデザイン様は今回の視察をかなり楽しみにしていただいていたとのことで、こちらも嬉しい限りです。

 

水呑王子~熊野本宮大社へ

今回の視察は時間の限りもありましたので、ダイジェストでもありながら、美しく緩やかな古道らしい地道も感じていただき、熊野本宮大社へ到達するルートを歩いていただきました。

到達先の熊野本宮大社でご参拝いただき、少し時間に余裕があったため、旧社地・大斎原もご視察いただきました。

 

未来MAPとしてのアウトプット

今回、駆け足での視察アテンドとなりましたが、イスナデザイン様から、“良い視察となりました。かなりインプットできましたので、今後の制作に非常に参考になりました。思い描いていたラフ案から書きぶりも全然変わります”とコメントいただきました。
古道ウォークも感じるままに歩いていると、あっという間に過ぎ去り、もっと歩きたい衝動が生まれ、今度またぜひ来たい、とのこと。
アテンド冥利につきる嬉しいお言葉ばかり。期待が膨らみます。

当プロジェクトが目指す、扇ヶ浜から起点とした現代のSHIOGORI:潮垢離の表現。プロジェクトの側面には訪れた人と暮らす人との交流という想いもございます。

 

未来MAPの制作を通じて、ビジョンを可視化させるだけでなく、取り組み自体がヒトとヒト、地域内外の交流につながっています。