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2025/03/05

【レポート】甲斐みのりさんと行く 梅香るまち田辺さんぽ まちあるきツアー

1泊2日のまちあるきツアー

2025年2月22日(土)~23日(日)は、田辺に10年以上通い続けてくださっている文筆家・甲斐みのりさんと、田辺市出身のローカルディレクター・芝ゆかりさんとともに田辺のまちをお散歩する、まちあるきツアーが1泊2日で開催されました。

JR紀伊田辺駅前にあるtanabe en+に集合し、今回のツアーのご説明や、甲斐さん・芝さんの自己紹介をした後、バスで紀州石神田辺梅林へ向かいます。

当日は気温が低く、田辺市内では珍しく雪がちらつくほどでしたが、出発時には降っていた雪も止み、快晴の下、まちあるきツアーがスタート!

 

梅林に着いたらまずは昼食から。
今回のお弁当は、紀州石神田辺梅林がある田辺市上芳養地区のお母さんたちが手作りしている「石神母さんの特製弁当」と、おやつには同じく上芳養地区で梅林に向かう道中にある「沢田製菓のいも餅」をご用意しました。

陽の光に温められたビニールハウスの中で、甲斐さんと同じテーブルを囲み、和気あいあいとした空気でおしゃべりをしながらお弁当とおやつをいただきました。

美味しいものを食べた後は、少し山を登った先にある梅公園へ向かいます。
梅公園には、絶景を眺めながら田辺市ならではの絶品梅酒を味わうことができる「梅酒テラス」が設置されています。(関連記事

今年は例年よりも開花が遅れており、残念ながら梅の花はまだ「つぼみ」でしたが、それでも標高約300mから眺める景色には感動を覚えます。

絶景をバックに集合写真を撮り、14時からの餅まきに備え、坂を下ります。

 

和歌山県では餅まきが盛んに行われており、江戸時代の本『紀伊国名所図会』にあるほど古くからの伝統行事で、「餅は神様からのおすそ分け」と考えられているそうです。
餅まきが行われる会場では、開始前から大勢の人だかりができていました。

 

「こっち!こっち!」と声を上げながら両手を伸ばし、皆さん必死にお餅を拾います。
初めて餅まきに参加された方も、お餅を拾えて嬉しかったと喜んでくださいました。

 

梅林のあとは、再びtanabe en+に戻り、田辺のまちをおさんぽ!
甲斐さん、芝さんのおすすめスポットを巡ります。

 

まずはtanabe en+から徒歩1分、様々な種類のみかんが店先にずらりと並ぶ「田辺駅前ひろば」

 

甲斐さんが田辺市を訪れるきっかけとなったデラックスケーキが有名な「鈴屋菓子店

 

創業百二十余年、梅の老舗 中田食品の直売店である「紀州梅の里なかた

 

闘鶏まんじゅう、南方熊楠っまんじゅう、シオゴリまんじゅうなど、田辺にちなんだ商品をたくさん開発されている、昭和8年創業の老舗和菓子店「菓匠 二宮

 

地元で愛され続けて60余年、田辺っ子が有名な「七福堂
火・木・土曜日限定でおいしいドーナツも販売されていますが、午前中には売り切れるほどの人気商品で、到着した頃にはすでに売り切れていました。

 

世界遺産にも登録されている「闘鶏神社」でお参りをしたあとは、人気の鶏みくじと八咫烏みくじを。どちらも可愛くて思わず写真を撮りたくなります。

 

路地を通り抜け、街中を散策しながら、甲斐さんも大好きな南方熊楠の顕彰館へ向かいます。

 

南方熊楠は田辺の三偉人のひとりであり、博物学、民俗学に大きな影響を与え、植物学の世界的な研究者として知られています。
南方熊楠顕彰館」では、熊楠の生い立ちについてお話を聞いたり、熊楠が研究していた粘菌の動きを顕微鏡で覗いたり。
今回は時間の都合で旧邸の見学はできませんでしたが、庭に植えられていた梅の花がきれいに咲いており、梅林で見ることが出来なかった梅の花をここで堪能しました。

 

宿泊するホテルのチェックインを済ませ、JR紀伊田辺駅から徒歩1分の場所にある、100種類以上の梅酒の飲み比べや梅酒づくりが体験できる「梅酒おたのしみ処 うめ子」へ。

梅の産地・田辺市では、梅の消費拡大と、紀州梅ブランドの確立等の視点から、当地方の代表的な品種である南高梅等を原料とした紀州梅酒や梅ジュースによる乾杯の奨励(通称:梅酒で乾杯条例)が制定されています。

 

和歌山県内だけでこんなに種類があることに皆さん驚かれていました。
お好きな梅酒・梅ジュースを1杯選んでいただき、ディナーの前に梅酒で乾杯!

 

うめ子で飲み比べができる梅酒の一部は、オンラインショップでも販売しております。
ぜひ、梅の本場・田辺市の梅酒を味わってみてください。

オンラインショップ 「SHIOGORI MALL」

 

うめ子で乾杯!の後は、JR紀伊田辺駅近くに200軒以上の居酒屋・スナック・バーなどが並ぶ和歌山県随一の飲食街、味光路(あじこうじ)にある、甲斐みのりさん行きつけの居酒屋「かんてき」へ。

「かんてきには数えきれないほど通っており、飛行機の最終便に乗る直前にさっと立ち寄ったりするくらい大好きです!」と話す甲斐さん。地元の柑橘を使った“橙(だいだい)チューハイ”や、“磯もん(磯で採れる貝)”を注文されるあたり、かなりの田辺通だと感じました。

 

参加者の皆さん全員お刺身が大好きとのことで、新鮮な田辺の海の幸を大満喫。
芝さんも「田辺にわざわざお越しいただいた皆さんに、“田辺”を感じる味光路の居酒屋さんで、他府県では味わえないくらいの新鮮で美味しい食事を楽しんでもらえて嬉しい」と感激されていました。

 

その後も終始和気あいあいと、参加者の皆さんのご出身地域のお話しや、甲斐さんのファンになったきっかけなど、甲斐さんご本人と直接色んなお話ができる特別な時間となりました。

 

今回のツアー行程には含まれていなかったのですが、甲斐さん・芝さんがせっかくだからと、同じく味光路にある「喫茶シンデレラ」へ。
喫茶シンデレラは、管理栄養士の姉とパティシエールの妹が営む、夜に大人がデザートを楽しむことのできる喫茶室です。

 

店内の壁紙や家具は、ロココ調に統一されており、まるで別世界に来たかのような気分になれます。店内はもちろん、見た目もネーミングも可愛いドリンクやデザートがたくさんあり、どれにするか迷って決められないくらい。

皆さん甲斐さんのファンなだけあって可愛いものが大好きで、オーダーしたデザートが運ばれてくると、壁紙を背景にして撮ってみたり、テーブルの小物と並べて撮ってみたり、大撮影会が行われました。

偶然にも喫茶シンデレラの店主も、甲斐みのりさんのファンで「乙女建築とレトロかわいいお菓子を好きになるきっかけになった人。お会い出来て嬉しい!」と素敵な出会いの場にもなりました。

 

初日はこれにて解散し、翌日は「喫茶キャラバン」でモーニング。

9時に現地集合でしたが、朝早く起きて扇ヶ浜をお散歩してきたという参加者さんもいらっしゃり、田辺を満喫してくださっていることにこちらも嬉しくなりました。

喫茶キャラバンでは、1番人気の「スペシャルモーニング」をご用意いただき、店内の昭和レトロな純喫茶の雰囲気と一緒に味わっていただきました。

「全国を旅しているが、モーニングを味わえる喫茶店がこんなに多い地域は珍しい」と田辺の魅力を実感してくださっている甲斐さん。
そんな甲斐さんが「喫茶店のモーニング」や、「朝のおやつ」、朝市「弁慶市」など、田辺の“朝”の魅力を紹介する新しい田辺のガイドブックをまもなく刊行予定です。

詳細が決まり次第、当ホームぺージ、もしくはInstagram(@shiogori.story)でご紹介させていただきますので、お楽しみにお待ちください!

 

甲斐さん、芝さんの田辺愛溢れるお話を聞きながらのまちあるき。
参加者さんからは、「個人的に旅行に来ていたらインターネットで検索して出てくる観光地にしか行っていなかったと思う」、「観光地には乗っていない風情ある街中や路地を歩くことができ、ツアーに参加してよかった」、「甲斐さんのお話を聞いていると、行く先々でたくさん購入したくなる(笑)」など、嬉しい感想を聞かせていただきました。
参加者さん同士もすっかり打ち解けていて、今回のツアーをきっかけに、ヒト・モノ・コトが繋がる素敵な空間が生まれているなと感じました。

 

今回初の1泊2日での開催でしたが、それでも時間が足りないほど盛りだくさんな内容となりました。
至らない点もあったかと思いますが、皆さまのご意見やご感想を参考にブラッシュアップし、今後も継続して開催できればと考えております。
今回参加が叶わなかった方や、今回のツアーに興味を持ってくださった方は、次回開催を長い目でお待ちいただければ幸いです。

 

改めて、ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
ぜひ、また田辺に足をお運びくださいませ。

 

 

 

Special Thanks

甲斐みのり(@minori_loule
芝ゆかり(@wakayama_trip

 

お土産
パンダのどら焼き・文左
田辺っ子・七福堂
デラックスケーキ・鈴屋菓子店

 

昼食
弁当・石神母さんの特製弁当
田舎風いも餅・沢田製菓

 

まちなか
tanabe en+(@enplus_tanabe
紀州石神田辺梅林(@tanabe_bairin
田辺駅前ひろば
鈴屋菓子店(@suzuya_dxcake
紀州梅の里なかた(@umenosato_nakata)
菓匠 二宮
七福堂
闘鶏神社
南方熊楠顕彰館(@minakatakumagusu_archives
梅酒おたのしみ処うめ子(@tanabe_umeshu
喫茶キャラバン(@caravan.tanabe

 

味光路
かんてき
喫茶シンデレラ(@kashikenkyuuzyo