2023/10/09
【レポート】第35回弁慶まつり2023
今月は10月5日,6日で盛大に開催!
今年で35回を迎える、弁慶まつり。
新型コロナウイルスの影響で開催できなかった3年間を経て、昨年度から再開されました。今回は昨年度を上回る来場者数となり、両日ともに田辺市街地が賑わいました。
6日夜には闘鶏神社内の特設ステージで「演劇・弁慶伝説」が行われ、盛り上がりそのままに、翌日7日は朝から闘鶏神社にて弁慶社例祭やもちまきが行われました。人通りはどんどん増え、11時を過ぎたころから弁慶まつりの目玉のひとつ、「紀州弁慶よさこい踊り」が各会場にてスタートしました。
紀州弁慶よさこい踊り
各チームは、扇ヶ浜会場、パークサイド会場、弁慶神社会場、アオイ会場で踊ります。ほとんどのチームが複数の会場で踊るため、会場を移動しなくてもいろんなチームの踊りを見ることができます。
紀伊田辺駅から扇ヶ浜会場に向かう途中のアオイ会場では、たまたま通りかかった町の人も足を止めて踊りを見ていました。晴天の下、力強くしなやかに踊る姿や、旗振り、マイクパフォーマンスに圧巻されました。
アオイ会場の盛り上がりを背に、扇ヶ浜に移動します。
扇ヶ浜カッパークでは、ミニ弁慶市といっしょに屋台がずらりと並び、夏祭りのようなムードが漂っています。今年は観光物産マーケットとして周参見中学校の生徒がすさみ名物「イノブタ」のジャーキーなどを大勢で元気よく販売し、注目を集めていました。
空くじなしのガラガラ抽選会は長蛇の列ができていました。10月とは思えない日差しの強さでしたが、武道館下にはテーブルとイスが設置されており、涼みながらゆっくりと過ごすこともできるようになっていました。
メインステージである扇ヶ浜会場ではコンテストの予選が行われていました。各チーム決勝戦進出を目指して気合の入った踊りを披露しています。観覧席は満席で立ち見のお客さんもいっぱいです。皆さん、いろんなところから応援の視線を送っていました。
田辺市の名物集合!物産テント市
扇ヶ浜の北側、普段は多目的スペースとして開放されている交流広場へ移動すると、端から端まで田辺市近隣の人気店のテントが連なっています。今年度は、59店+移動販売車2台の61店と、昨年を上回る出店数でした。カッパークエリアのお店も含めると80を超えるブース数となっており、どのお店で何を購入するか大変悩みます。
悩んだ挙句、メインステージ近くのモンデナさんでミカンはちみつ入りミックスベリーのかき氷と、物産テント市に初出店の中田食品(株)さんの梅カレーをいただきました。どちらもオリジナリティのあるメニューで美味しかったです。
フィナーレを飾る田辺市花火大会
さて、日が落ちて18時を過ぎるころには、昼間よりもさらに人が増えて物産テント市は進むのもやっとの思いの賑わいになっていました。屋台の明かりが煌々と人を集め、どの店も行列ができています。
次々とやってくるお客さんの目的は、約3500発、扇ヶ浜ビーチを目いっぱい使った全長1000mの超ワイドパノラマ花火です。
第53回となる今回の田辺花火大会は、5つのシーンで構成されています。
①開幕!田辺の祭り、②発見!田辺の美食、③探検!田辺の森、④圧巻!田辺の絶景!、⑤乾杯!田辺の梅酒 です。
いつもなら人込みをかき分けて急いで場所取りしたり、間に合わなくて立ち見になったりするのですが、今年は「SHIOGORI花火海上観覧クルージング」での観覧です。
扇ヶ浜から1kmほどにある江川漁港から船に乗り込み、花火開始までの約30分は田辺湾をクルージング。さきほどまでのお祭りムードとは一変し、海の上で静かに煌めく田辺の街を眺めているだけで、すでに特別な気分です。
海上で見る花火は視界を遮るものも、気になる音や声もなく、ただただその美しさと迫力がダイレクトに伝わってきました。4か所から打ち上げられる花火は、カメラはもちろん視界にも収まりきらないほど大きく、お喋りするのも忘れて見とれてしまいました。
折よく天候にも恵まれ、船が大きく揺れることもなく、あっという間に2時間のクルージングは終了。
今年の田辺花火大会はいつもの雰囲気とは異なる、静かでしっとりとした特別感のある思い出となりました。
下船後に、田辺市の梅酒とウツボ揚げをお土産としていただいて帰路につきました。
県内外から大勢の人が訪れる、田辺市最大のお祭り「弁慶まつり」を終え、田辺は本格的に秋を迎えます。
【HP・Instagramアカウント】
・紀州弁慶よさこい踊り @benkei_yosakoi
・弁慶市 @benkeiichi