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2023/10/12

【コラム】弁慶まつりってどんなお祭り?

武蔵坊弁慶にちなんだ田辺市最大のお祭り

義経記や弁慶物語などで知られる武蔵坊弁慶は、全国各地にゆかりの史跡ありますが、田辺市は出生地として有力な地です。世界遺産に登録された闘鶏神社には、源平合戦で熊野水軍を率いていた、弁慶の父とされる湛増(たんぞう)と弁慶の親子像があります。弁慶は源氏側の使者として父に協力を依頼し、熊野水軍200隻を出陣させ、源氏を勝利へと導きました。これを記念し、昭和62年に「武蔵坊弁慶・熊野水軍出陣800年祭」として始まったのが「弁慶まつり」です。

 

地域の人気店が一堂に会する物産テント市

田辺市扇ヶ浜では、毎月第3日曜日に「弁慶市」と呼ばれる朝市が開催されています。弁慶市は、弁慶まつりが行われる前年の昭和61年に第1回が開催されました。毎月、地域のとれたて野菜や海の幸、山の幸を求めて、多くの人が訪れます。

第1回弁慶市

第1回弁慶市の様子。2020年12月までは闘鶏神社で行われていた。

 

弁慶まつりでは、普段よりも小規模なミニ弁慶市、市や企業による観光物産マーケット、屋台に加えて、飲食店を中心とする地元の人気店が集う物産テント市が並んでいます。

 

物産テント市は、普段は多目的スペースとして使われている扇ヶ浜北側の芝生エリアで開かれており、年々出店数が増えてきています。各地の人気店を同時に手にすることができる絶好の機会のため、行列ができることもしばしば。あらかじめ目星を付けて一つ目のお店に並びつつ、次のお店を探すのがオススメです。

紀州弁慶よさこい踊り&弁慶ゲタ踊り

弁慶まつりの目玉、紀州弁慶よさこい踊りは平成10年から始まりました。メインステージのある扇ヶ浜会場、海のそばのパークサイド会場、闘鶏神社会場、紀伊田辺駅前のアオイ通りを使用するアオイ会場の4か所に分かれています。各チームはコンテスト予選となる扇ヶ浜会場だけでなく、他の会場でも踊ります。そのため、扇ヶ浜会場まで足を運ばなくても、目的地に近い会場で観覧することもできます。

 

予選を勝ち抜き入賞したチームは、人が最も多く集まる花火大会の直前の舞台で踊りを披露することができます。どのチームも晴れの舞台を目指し、気合と笑顔いっぱいの踊りで観客を魅せています。

予選と決勝戦の間には、アオイ会場からさらに扇ヶ浜に近い大通り会場で、複数のチームが連なったよさこい踊りのパレードと、「弁慶ゲタ踊り」が行われます。

弁慶ゲタ踊りは、第1回の弁慶まつりから続いている、武蔵坊弁慶をイメージした勇壮な振り付けの踊りです。軽やかな曲調に乗せて、「ソリャ、ウントコショ!アリャ、ドッコイショ!!」と掛け声を出しながら、千人近くの参加者が練り歩きます。

飛び入り参加もOKなので、楽しそうに踊る姿を見ていて身体がうずいてきた人は、思い切って一緒に踊ってみてください。

 

視界に収まりきらないワイドパノラマ花火

田辺市では、一年を通して様々なお祭りや例祭が行われていますが、市街地で行われるお祭りの中で花火が上がるのは、この弁慶まつりだけとなっています。約3500発の花火は、コンセプトに基づいた構成で打ち上げられ、毎年異なる美しさを体感することができます。

打ち上げ直前までのよさこい踊りの熱気や、物産テント市の賑わいもそのままに、扇ヶ浜のビーチを広々と使った全長1000mのパノラマ花火によって、盛り上がりは最高潮に達します。

 

弁慶まつりは毎年10月の第一金曜日の夜に行われる演劇・弁慶伝説に始まり、翌日土曜日のよさこい踊り、ゲタ踊り、花火大会のほか、もちまきやコスプレフェスタなど盛りだくさんの内容となっています。少し落ち着いた気候でありながらも夏の余韻を楽しめる、弁慶まつりにぜひお越しください。

 

【HP・Instagramアカウント】

弁慶まつり @kishu.benkei

・紀州弁慶よさこい踊り @benkei_yosakoi

・弁慶市 @benkeiichi

田辺観光協会 @watashi_no_tanabe

南紀みらい株式会社 @nanki_mirai

田辺市熊野ツーリズムビューロー @kumanotravel

SHIOGOR STORY @shiogori.story