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2024/04/12

【コラム】南方熊楠と南方熊楠顕彰館

南方熊楠とは

 

南方 熊楠 (みなかた くまぐす)

1867年4月15日~1941年12月29日

 

博物学、民俗学の分野における近代日本の先駆者的存在であり、同時に植物学、特に「隠花植物」と呼ばれていた菌類・変形菌類・地衣類・蘚苔類・藻類の日本における初期の代表的な研究者です。

 

熊楠は和歌山城下に生まれ、大学予備門(現東京大学)退学後、1887年から1900年にかけて米英に遊学しました。帰国後の1904年から田辺に定住し、人生の半分、37年間を田辺で過ごしています。最晩年の25年間を過ごし、研究の場とした邸宅は登録有形文化財として今も田辺市に残っています。

 

南方熊楠顕彰館は、南方熊楠邸の隣に建設され、熊楠が遺した蔵書・資料等を恒久的に保存するとともに広く公開し、熊楠に関する研究を推進、情報発信しています。

 

※熊楠に関する詳細はこちらをご覧ください。

 

 

南方熊楠顕彰館

和歌山県田辺市を後半生の研究と生活の拠点にした南方熊楠(1867~1941)の学問の大きな特徴は、田辺という紀伊半島の小都市に住みながら、海外の学者とのやりとりや、ロンドンの科学雑誌への投稿を通じて、常に世界の知的情報の流れとつながっていたことにあります。地域の人々の生活や自然生態系に根ざしつつ、より普遍的な世界の理解を目指すという姿勢は、21世紀の現在においても、あるべき姿として、様々な分野から広く注目されています。

 

南方熊楠邸に遺された蔵書・資料を恒久的に保存し、熊楠に関する研究を推進し、その成果の活用を図り、熊楠について顕彰するための施設として、南方熊楠顕彰館が2006(平成18)年5月14日にオープンしました。顕彰館では、所蔵資料を大切に保存しつつ、広く所蔵資料が公開されています。
また、顕彰館のオープンとともに、南方熊楠邸の公開も再開されました。顕彰館では、熊楠についての情報や学ぶ場を提供し、南方邸では、熊楠の生活と研究の拠点であった場所、空間を実感することができます。

 

顕彰館の最大の展示物は1916年から1941年に亡くなるまで熊楠が住み、研究の場としていた「南方熊楠邸」です。

熊楠が生活していた当時の姿に復原しているので、書斎の縁側に腰をかけ、熊楠の息吹を感じてみてください。

 

 

南方熊楠顕彰館
〒646-0035
和歌山県田辺市中屋敷町36番地
TEL : 0739-26-9909 FAX : 0739-26-9913
開館時間 10:00~17:00
最終入館 16:30
休館日 月曜日、第2・4火曜日 祝祭日の翌日

 

引用:南方熊楠顕彰館HP

 

 

 

 

様々な資源、魅力が詰まった田辺市街地

今回ご紹介した田辺の偉人であり、世界的な博物学者である南方熊楠と顕彰館。南方熊楠は田辺の三偉人の一人であり、ほかには合気道の開祖・植芝盛平、源義経の家臣とされる平安末期の僧・武蔵坊弁慶がいます。田辺市街地周辺には、三偉人ゆかりの地が随所に存在し、それを巡る街歩きもおすすめです。
SHIOGORI PROJECT(シオゴリプロジェクト)では、田辺の海と街における有意義な過ごし方を提案し、現代のSHIOGORI:潮垢離を表現しており、こういった田辺市街地の資源や魅力を発信しながら、関係機関と密に連携し、SHIOGORIをキーワードとした新たな価値を創っていきたいと思います。

 

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SHIOGORI PROJECT(シオゴリプロジェクト)

さまざまなコンテンツ開発と地域資源をつなげながら、扇ヶ浜を起点に田辺の海、街を現代版の「SHIOGORI:潮垢離」の場として改めて確立し、新たなまちの価値創造、地域ブランディングを行う観光・まちづくり事業。
2022年より、田辺市熊野ツーリズムビューロー南紀みらい株式会社AND LOCALの3社連携により取り組んでおります。