2024/11/18
【レポート】第18回 田辺・弁慶映画祭
今年で第18回を迎える「田辺・弁慶映画祭」
和歌山県田辺市における秋の芸術の祭典としてすっかりと定着した田辺・弁慶映画祭は、若手映画監督の登竜門として注目されており、今年は11月8日~10日に紀南文化会館で開催され、多くの来場者が会場に訪れました。
コンペティション部門受賞者
コンペティション部門は、劇場公開3作品以内の若手映画監督が2023年以降に完成させた30分以上の作品を上映・審査します。
今年は全国から応募のあった175作品の中から予備審査を通過した8作品が入選作品として上映され、映画祭期間中の審査や投票を経て、最終日となる11月10日の表彰式で各賞が発表されました。
弁慶グランプリを受賞されたのは、馬渕ありさ監督の『噛む家族』。
さらに、キネマイスター賞、観客賞、フィルミネーション賞、わいず倶楽部賞も同時受賞されました。
西崎羽美監督の『よそ者の会』がキネマイスター賞、木村ナイマ監督の『天使たち』が映画.com賞、俳優賞では、『温帯の君へ』出演 山下諒さま・二田絢乃さま・さいとうなりさま(※アンサンブル演技)、『わたしの頭はいつもうるさい』出演 宮森玲実さまがそれぞれ受賞されました。
第18回 田辺・弁慶映画祭 開催概要
開催日 2024年11月8日(金)〜10日(日)
会 場 紀南文化会館
大ホール コンペティション部門(8作品)、招待作品(5作品)
小ホール 招待作品(子ども向け1作品)
開会式 11月8日(金)18:30~(表彰式後、招待作品『からかい上手の高木さん』(今泉力哉監督)を上映)
表彰式 11月10日(日)15:00~
内容 11月8日(金)コンペティション部門 3作品、開会式、招待作品1作品
11月9日(土)コンペティション部門5作品、招待作品2作品上映(うち1作品は小ホールにて上映)
11月10日(日)招待作品3作品、表彰式
■上映スケジュール
11月8日(金)
13:00~『書けないんじゃない、書かないんだ』 鴨井奨平監督「コンペ」
14:30~『温帯の君へ』 宮坂一輝監督「コンペ」
16:15~『ボールドアズ、君。』 岡本崇監督「コンペ」
19:00~『からかい上手の高木さん』 今泉力哉監督「招待」
11月9日(土)
9:30~ 『天使たち』 木村ナイマ監督「コンペ」
11:30~ 『ハーフタイム』 張曜元監督「コンペ」
13:30~ 『よそ者の会』 西崎羽美監督「コンペ」
14:40~ 『噛む家族』 馬渕ありさ監督「コンペ」
16:00~ 『わたしの頭はいつもうるさい』 宮森玲実監督「コンペ」
18:30~『佐々木、イン、マイマイン』 内山拓也監督「招待」
※上映後、特別審査員 藤原季節さまによる舞台挨拶
11月10日(日)
<大ホール>
9:45~『BLUE GIANT(ブルージャイアント)』 立川譲監督「招待」
12:30~『ボクはボク、クジラはクジラで、泳いでいる。』 藤原知之監督「招待」
※上映後、特別審査員 武田梨奈さまによる舞台挨拶
17:00~ 『PERFECT DAYS(パーフェクトデイズ)』 ヴィム・ヴェンダース監督「招待」
<小ホール>
11:00〜『それいけ!アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルン』
13:30〜『それいけ!アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルン』
※同日2回上映
田辺・弁慶映画祭
田辺・弁慶映画祭は、『海と夕陽と彼女の涙 ストロベリーフィールズ』(2005~06、H17~18)と『幸福(しあわせ)のスイッチ』(2006、H18)という2作品が連続して田辺市において撮影され、フィルコミ事業としての取り組みと成果が期待され機運が高まる中、近畿経済産業局の呼びかけにより、文化庁・県観光連盟の支援を受け、首都圏を中心に開催されている「国際コンテンツフェスティバル」のパートナーイベントとして実施している「クリエイティブ・インダストリー・ショーケースin関西(通称cris関西)」のイベントの一環として、平成19年より第1回となる「田辺・弁慶映画祭2007」が開催されました。
その後、平成21年より「東京国際映画祭(=TIFF)」パートナーシップイベントとしての認定をされ、現在ではTIFFで評価の高かった作品を招待作品として上映するなどの連携が続いております。
映画祭の内容としては、若手映画監督の作品を募集し審査する「コンペティション部門」、いわゆるメジャーな作品を上映する「招待作品」を主体とし、田辺市や和歌山県とゆかりのある作品や映像の上映、または年毎に関連したイベントや企画上映など様々なアプローチで田辺市および映画祭の情報を発信しています。