2025/05/31
【レポート】今井真実さんの”ときめく梅しごと”
梅の新たな魅力を発見!
2025年5月30日(金)、和歌山県田辺市のJR紀伊田辺駅前にあるtanabe en+にて、梅料理セミナーが開催されました。講師は、人気のレシピ本「ときめく梅しごと」の著者として知られる料理家の今井真実さん。梅の雹被害のニュースを見て駆けつけてくださいました。
今井さんは梅しごとの教室を15年ほど続けられており、これまでに傷梅を使ったレシピもたくさん開発してこられました。「傷があっても梅の美味しさは変わらない」とおっしゃいます。
今井さんが提案するのは「少量で、食べきれる量で、場所を取る保存瓶も使わない」というスタイル。さらに材料も近所のスーパーで買えるものばかりで、誰でも気軽に挑戦できて、“簡単なのに新しい味”という手軽さが魅力的でした。
セミナーでは、今井さんの著書「ときめく梅しごと」に掲載されているレシピの中から、「青梅のカリカリ砂糖」や「青梅の花椒漬け」、「完熟梅のスパイス砂糖漬け」、「梅ダージリン」を実際に作っていただきました。
参加者の皆さんからは「こんな組み合わせがあるなんて!」、「これなら家でもすぐに作れる」と喜びの声が。
今井さんは豊富な経験を活かし、基本のレシピから派生する様々なアレンジ方法に加え、出来上がった料理をさらにアレンジする方法も教えてくださいました。その応用範囲の広さに参加者一同が驚きました。
アレンジ次第でこんなにもバリエーションがあるという発見は、まさにこのセミナーの醍醐味でした。一つのレシピから無限に広がる可能性を目の当たりにし、梅料理の奥深さを実感することができました。
今井さんが作った梅料理を参加者の皆さんと一緒に試食。
初めて味わう新しい梅料理に、参加者の皆さんの表情も自然と笑顔に。
「料理の幅が広がった」「子供も喜んで食べてくれそう」といった嬉しい感想が次々と聞かれ、今井さんのレシピが多くの人の心を掴んだことが伝わってきました。
梅料理というと大人の味というイメージがありますが、今井さんのレシピは年齢を問わず楽しめる味わいに仕上がっており、家族みんなで梅の美味しさを共有できる素晴らしいものでした。
気負わず楽しむ「梅しごと」
「梅しごと」というと、“伝統にのっとり、昔ながらの教えを守り” など少しハードルが高いイメージがあるかもしれませんが、そんなに気負わず気軽にチャレンジしてみてほしいと今井さん。
伝統的な梅料理の良さを大切にしながらも、現代の生活に合わせた新しいアプローチで梅の魅力を伝える今井さんの姿勢は、まさに時代に求められているものだと感じました。
今回のセミナーを通じて、梅の持つ無限の可能性を改めて感じることができました。従来の梅干しや梅酒といった定番の楽しみ方から一歩踏み出し、新しい味わいや調理法に出会うことで、梅という素材の奥深さを再発見することができ、梅の新たな魅力を多くの人に伝える素晴らしい機会となりました。
参加者の皆さんが家庭で今井さんのレシピを実践し、さらにそれぞれのアレンジを加えることで梅料理の輪が広がり、このような取り組みが梅の消費拡大に繋がることを願います。
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SHIOGORI PROJECT(シオゴリプロジェクト)
さまざまなコンテンツ開発と地域資源をつなげながら、扇ヶ浜を起点に田辺の海、街を現代版の「SHIOGORI:潮垢離」の場として改めて確立し、新たなまちの価値創造、地域ブランディングを行う観光・まちづくり事業。 2022年より、田辺市熊野ツーリズムビューロー、南紀みらい株式会社、AND LOCALの3社連携により取り組んでおります。