2025/12/16
【レポート】SHIOGORI WINTER FESTIVAL

冬の扇ヶ浜を満喫
2025年12月13日(土)、和歌山県田辺市の扇ヶ浜を舞台に「SHIOGORI WINTER FESTIVAL」が開催されました。冬の海辺を彩る多彩なコンテンツが用意され、多くの来場者が訪れました。
潮垢離(しおごり)とは海水を浴びて身を清める儀式のことです。今から1000年以上前、熊野を訪れる人々にとって山中に向かう中辺路ルートのはじまりの儀式として、とても重要な意味がありました。古くは田辺市江川の出立浜で行われていましたが、いまの時代でもその歴史を感じていただけるように、扇ヶ浜に「潮垢離場」と「SHIOGORIモニュメント」が設置され、潮垢離をいまに伝える場所として古の祈りと現代の歩みが交差する出発点となっています。
まちなかウォークイベント
日中は、「現代の潮垢離:SHIOGORI」の地 扇ヶ浜から、江川にあるかつての潮垢離浜跡を経て三栖王子まで、街中を抜けるルートで熊野古道を歩くまちなかウォークイベントが開催され、地域内外からたくさんの参加者が集まり、田辺市の歴史を感じながらまちあるきを楽しみました。
SHIOGORI LIVE STAGE NETSU-GEN
当日16時からは「SHIOGORI LIVE STAGE NETSU-GEN」と題して、扇ヶ浜に特設ステージが用意され、和歌山大学の学生たちが企画したライブステージやトークイベントが実施されました。若い世代ならではの熱量とアイデアが詰まったステージは、会場に新たなエネルギーをもたらし、多くの観客を魅了しました。学生たちの情熱が、世代を超えて多くの人々に伝わる素晴らしいパフォーマンスとなりました。
キッチンカーマルシェ
屋台やキッチンカーも集結し、美味しいグルメや温かい食べ物で冷えた体を温めながら食事を楽しむ人々で賑わいました。
冬の手持ち花火ナイト
普段は禁止されている手持ち花火をこの日だけ特別に楽しむことができ、家族連れや友人同士が花火を片手に、冬の澄んだ空気の中で、夏とはひと味違う花火を味わいました。
スカイランタンイベント
今回のイベントの目玉となったのは、スカイランタンイベントです。参加者たちが願いを込めて夜空に放つランタンが、冬の闇夜を温かく照らし出しました。
また、SHIOGORIモニュメントのライトアップも実施され、海辺の風景に幻想的な彩りを添えました。
冬の扇ヶ浜が秘める可能性
寒い季節だからこそ映える、澄んだ冬の空気の中で楽しむ光の演出や、温かい食べ物を囲む交流など、冬ならではの魅力を満喫できました。これまで夏のレジャーシーズンに注目が集まりがちだった扇ヶ浜が、冬季においても十分に活用できることを証明できたのではないかと思います。
このような季節を問わないイベントの展開などを通じて、今後は通年型の観光資源として扇ヶ浜のさらなる活用がなされ、新たな可能性を切り開いていくことに期待します。
SHIOGORI PROJECT(シオゴリプロジェクト)
さまざまなコンテンツ開発と地域資源をつなげながら、扇ヶ浜を起点に田辺の海、街を現代版の「SHIOGORI:潮垢離」の場として改めて確立し、新たなまちの価値創造、地域ブランディングを行う観光・まちづくり事業。 2022年より、田辺市熊野ツーリズムビューロー、南紀みらい株式会社、AND LOCALの3社連携により取り組んでおります。



















