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2025/12/25

【レポート】門梅づくりワークショップ

梅の里ならではのお正月飾り

2025年12月20日(土)、和歌山県田辺市、駅前商店街にある「ギャラリー駅前」にて、kumanono..(クマノノ)さんを講師にお招きし、門梅づくりワークショップを開催しました。

様々な年代の男女10名が参加し、梅の産地ならではのお正月飾りづくりを楽しみました。

門梅とは

南高梅の徒長枝を束ねて門松のように飾るkumanono..さんオリジナルのお正月飾りです。

通常であれば剪定後に処分される梅の枝を活用することで、地域資源の循環にもつながる、まさに梅の里ならではの文化といえます。

 

今回参加された皆さんは全員が門梅作りは初めてとのことでしたが、初めてだと時間がかかる梅の枝を切りそろえる作業も皆さん手際がよく、先生も感心していました。

 

藁午づくりにも挑戦

門梅づくりの後は、5本の藁を使って編み込んで作る「藁午づくり」にも挑戦しました。

編み込みの工程に、参加者の皆さんは少々苦戦されている様子も見られましたが、最終的には見事な藁午を完成させ、笑顔と達成感があふれていました。昔ながらの手仕事の温かみを感じられる、貴重な体験となったようです。

 

地域の循環

今回の会場として使用した「ギャラリー駅前」は、南紀みらい株式会社と武蔵野美術大学による産学共同研究の一環として、学生が空き店舗を改修したものです。

 

【ご紹介】産学共同研究プロジェクト

 

「無主物」をテーマに改修が行われており、建物の壁には、使われなくなった漁網や、扇ヶ浜の砂、海岸に打ち上げられた漂流物などを細かく砕いたものが漆喰に混ぜられ、塗られています。本来であれば廃棄されるはずだったものに新たな価値を与え、空間の一部として生まれ変わっています。

門梅もまた、剪定後に捨てられるはずだった梅の枝を美しいお正月飾りとして再利用するもの。どちらも使われなくなったものに新しい命を吹き込むという点で通ずるところがありました。

 

門梅は水盤につけておくと、枝先の蕾が徐々に膨らみ、やがて美しい梅の花を咲かせることがあるそうです。お正月飾りとしての役割を終えた後も、春の訪れを告げる花として楽しむことができます。

 

梅の産地ならではの文化に触れ、地域資源の循環について考え、そして自分の手で作り上げた喜びを味わえた今回のワークショップ。

また、ワークショップを通じて、参加者さん同士も仲良くなっている様子を見て、こちらも嬉しい気持ちになりました。

門梅とともに迎える新年が、より特別なものになることを願っています。

 

 

 

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SHIOGORI PROJECT(シオゴリプロジェクト)

さまざまなコンテンツ開発と地域資源をつなげながら、扇ヶ浜を起点に田辺の海、街を現代版の「SHIOGORI:潮垢離」の場として改めて確立し、新たなまちの価値創造、地域ブランディングを行う観光・まちづくり事業。 2022年より、田辺市熊野ツーリズムビューロー南紀みらい株式会社AND LOCALの3社連携により取り組んでおります。