暮らすように旅する|潮垢離column

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2023/08/05

【レポート】先駆的DMO視察 「SHIOGORIクルージング」

非日常体験がたのしい。ダイナミックに感じる自然の海。

 

たなべのチルビーチ扇ヶ浜そばからいざ、広大な海へ。

田辺市熊野ツーリズムビューローの業務視察の一環で、漁船クルージングを体験していただきました。
日没前のマジックアワータイムの海は、ずっと見つめていたくなるような美しさで、少し物悲しい印象もまた趣き深かったです。

美しい山と海に包まれた田辺は、京から海岸沿いをたどってきた巡礼道が山中に分け入る熊野の玄関となる街です。古来から熊野詣の巡礼者は、この田辺の浜で海水で身を清める潮垢離(シオゴリ)を行い、心身を清め、新たな気持ちで険しい山岳路に入り、熊野へと向かいました。漁船クルージングをこの歴史的な儀式の現代版「シオゴリ」として、提案しました。

最初は漁船の揺れる動きに慣れるまで皆さんおとなしくされていましたが、徐々にご自身のペースを取り戻し、写真を撮ったり、どんどん船上からの景色をリラックスして楽しむようになってきました。

どんどん日が沈むサンセットタイムには、撮影大会に。みんなベストショットや動画撮影に夢中。漁師さんもベストポイントで停泊してくれ、ゆったりと日が沈むさまをお楽しみいただけました。

もうひとつの醍醐味は、船長さんのコックピット、操舵室に入れる事。かわいいちいさなイカを模したルアーは、たなべのとっておきグルメ、もちもち食感のもちがつおを釣るため。「針も小さくしてるんや~」って漁師さんが仕掛けも見せてくれました。気になるのがモニター。ここには岩礁には×マークや水深(ここでは16.3メートル)、魚群が赤く表示される探知機も。
専門家の方が、少年に戻ったようなキラキラしたお顔で、わくわくしながらご覧になっていたのも印象的でした。

実際にこの画面を見るのも初めてで、興味深かったです。小学生などこどもたちが社会見学として漁師さんの漁船に乗ってクルージング体験して頂く事も良い機会ではないかと考えております。

無事に戎漁港、乗船場に戻ってきました。すっかり日が暮れて、いい雰囲気です。

「またね~ ありがとうございました」と漁師さんの船が帰還されるのをお見送り。ひと時のわくわく楽しい体験をして頂きました。漁船クルージングだけでなく、お食事とクルージングなど、組み合わせて販売しても良いのでは、などたくさんのアイデアやアドバイスを頂きました。
有識の専門家の方々、本日もありがとうございました。

漁船クルージングでさわやかな海風を感じたあとは、ちょうどよいディナータイム。地元の食材を取り入れた「SHIOGORI オードブル」と、10種類以上の梅酒を取りそろえた梅酒バーが併設された「SHIOGORIテラス」で乾杯。

田辺市熊野ツーリズムビューロー局長の音頭の元、みんなで
「シオゴリ~(乾杯)」。
みんなとっておきの笑顔になり、このあとも良き交流が生まれたすてきな扇ヶ浜ビーチの夜となりました。

SHIOGORIテラスについて

SHIOGORIテラスは、SHIOGORI BEACH GARDENの芝生エリアにこの夏に登場しました。
シオゴリプロジェクトにおいて提案するイベント、音楽など、様々なカルチャーをこの場で表現し、SHIOGORI BEACH GARDENの来場者様がさらに有意義に過ごせるコンテンツとして活用していきます。

梅酒テラスとして

2023年度から、田辺市が『梅酒ツーリズム事業』を開始。
田辺市において「梅酒で乾杯条例」が制定されてから、今年で10年を迎え、これをきっかけに誘客促進や梅の消費拡大を図ろうと、田辺市と民間団体で「梅酒ツーリズム事業実行委員会」を発足。
絶景と梅酒を楽しめる空間づくりなど多彩な取り組みを通して、「梅酒の聖地」になることを目指す事業です。

事業プログラムの中には、海で梅酒を楽しむ、“梅酒テラス”の設置も盛り込まれており、
SHIOGORIテラスは梅酒ツーリズム事業実行委員会と連携し、梅酒テラスとしての活用も行います。

 

KUMANO TRAVEL(熊野トラベル)にてオプショナルツアー「SHIOGORIサンセットクルージング」販売中

熊野地方を中心に、紀伊半島南部を広域的にカバーする着地型旅行会社、一般社団法人田辺市熊野ツーリズムビューローが運営する予約サイト「KUMANO TRAVEL」にて、SHIOGORIクルージング販売中です。
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