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2024/08/06

【レポート】海の安全教室 in Ogigahama

2024年8月4日(日)、和歌山県田辺市にある田辺扇ヶ浜海水浴場で、ヒロメラボの代表である山西 秀明さんを講師に迎え、水の事故が増えるこの時期だからこそ知っておきたい海や川の危険性について学ぶ「海の安全教室」が開催されました。

 

ヒロメラボ 山西 秀明さんプロフィール    

 

 

参加者がSHIOGORI BEACH GARDEN(シオゴリビーチガーデン)に集合し、まずは、実際に起きた水難事故の事例などを聞きながら、海や川の危険性について学びます。

 

浅い場所だからと言って溺れないとは限らないため、ライフジャケットを体にしっかり密着させてきちんと着用することが大事。自分は泳げるからライフジャケットは必要ないと思っていても、実際溺れる時は泳げる体制ではなく、足がつったり、岩場に体をぶつけたりする危険性もあります。そんな時にライフジャケットを着用していれば、意識を失っても浮くことができるため、救助される確率が高くなるとのこと。  

 

 

このほかにも、救助に役立つ道具の種類や使い方、実際に道具を使用して分かりやすく説明してくださったので、子供たちも真剣に話を聞いていました。

 

 

陸で説明を受けた後は海に移動し、「浮いて待て」にチャレンジ! どうしても顔や体を浮かせようとして手足をバタバタさせてしまいますが、背浮きになり耳を水につけるのがポイントだそうです。 ただ、実際は波があったり、日差しが眩しいといった状態で、海の上で浮いて待つことはとても難しいと話す山西さん。そのためにも冒頭でお伝えしたライフジャケットの着用が大切になってきます。

 

 

 

救助用のロープの実践では、救助する側のロープの持ち方や投げ方、救助される側の人はロープを背負うようにして持つことなど、助ける側だけではなく助けられる側にも知識が必要であることを学びました。  

 

 

絶対にしてはいけないことは、素人が自ら助けに行くこと。助けに行った人が溺れて亡くなったというケースも少なくありません。
溺れている人を発見したら、すぐに海上保安庁(118)もしくは消防(119)へ連絡し、助けを待ちましょう。

また、救助隊がかけつけるまでにロープなどの救助用の道具が近くにない場合は、水を少しだけ入れたペットボトルを投げてあげることも、浮力になり有効だそうです。

 

命を守る、助けるためには、助けられる側も助ける側も知識を身に付けておくことが重要であり、自分がどちらの立場になったとしても、落ち着いて行動できるかがカギになるということを、大人も子供も楽しく学べる有意義な時間となりました。
これから海や川に行かれる方も多いと思いますが、十分気をつけながら安全に楽しんでいただければ幸いです。  

 

 

 

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SHIOGORI PROJECT(シオゴリプロジェクト)

さまざまなコンテンツ開発と地域資源をつなげながら、扇ヶ浜を起点に田辺の海、街を現代版の「SHIOGORI:潮垢離」の場として改めて確立し、新たなまちの価値創造、地域ブランディングを行う観光・まちづくり事業。 2022年より、田辺市熊野ツーリズムビューロー南紀みらい株式会社AND LOCALの3社連携により取り組んでおります。