2024/01/05
【コラム】たなべのにぎわい便り~vol.3~
あけましておめでとうございます
2024年のお正月、皆さまどのようにお過ごしでしたか。
JR紀伊田辺駅前は特急くろしおや高速バスの発着時に県外から帰省される方やそのお迎えに来る家族や友人が集まり、明るい空気と笑顔に包まれていました。
駅の正面に位置するtanabe en+では、「シオゴリバvo.11 大忘年会in弁慶広場」で使用したモバイルこたつが設置され、玄関には門松ならぬ“門梅”が飾られていました。
(シオゴリバvo.11、モバイルこたつ作りワークショップの様子はこちら)
梅の産地である田辺らしさとこたつが醸し出す実家感が、帰省される方を温かくお出迎え。
駅前で人通りも多いため、実際にこたつに入るには少々勇気が要るのかもしれませんが、友人同士や子ども連れのファミリー層での利用が多かったように思います。
みかんを食べたり黒板に絵を描いて遊んだりしている様子は、さながらお正月の日本の家庭で見られる団らん風景でした。
熱源はありませんが皆でぎゅっと集まれば温かいですね。
第98回 新春初泳ぎ~潮垢離~
1月2日(火)、田辺市扇ヶ浜海水浴場では新春初泳ぎが開催されました。大正2年に開催されて以降、一度も中止をすることなく実施されているそうです。
前日には能登半島地震があったため、参加者一同で被災された方々へ黙祷を捧げてから、神事を執り行いました。
海に入る前に、扇ヶ浜の氏神様である蟻通神社の神主により、お祓いなどの儀式が行われます。
榊に紙垂(しで)を付した大麻(おおぬさ)を参加者に向けて振り、穢れを祓い除きます。
今年は参加者同士で腕を組み、ゆっくりと歩いて1月の海に入っていきました。
暖冬により当日の気温も10度と比較的高かったものの、さすがに冬の海は冷たいようで海から出た人はすぐに焚火へ走っていました。
新年が始まるにあたり、地域内外から田辺に訪れた人々が一堂に会し、海に向かって祈りを捧げ、祓いを受けて海水に浸かるというこの行事はまさに潮垢離です。
1月の海でもたくさんの人が訪れている様子から、扇ヶ浜が夏だけでなく冬も賑わう可能性や潮垢離の地として一層認知が向上することを期待できました。
初詣の様子 ―闘鶏神社―
熊野三山(熊野本宮大社・熊野那智大社・熊野速玉大社)の別宮的存在として 熊野信仰 の一翼を担っていた闘鶏神社。世界遺産に登録されるほど由緒ある神社ですが、弁慶まつりや田辺祭りが開催されることもあり、田辺市内外を問わず広く親しまれています。
そのため、初詣にも多くの人が訪れ、参拝するために行列ができていました。
闘鶏神社をはじめ、熊野古道も含まれる世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」は2024年で登録20周年を迎えます。
これを受け、今年は田辺市のみならず和歌山県全体が周年事業に取り組んでいます。
シオゴリプロジェクトでも、SHIOGORI CAMPやSHIOGORI BEACH GARDEN、SHIOGORI TRAVEL、SHIOGORI STORYでこれまでに取り組んできた事業以外に、記念となるこの2024年に象徴的なコンテンツを造成できるよう取り組んでいる最中です。
三が日のように、田辺に所縁のある人が久々に田辺を訪れた際に「こんなに素敵なまちだったっけ?」「田辺っていいところやん」「面白いところだな」と思ってもらえるような地域ブランディングや新たな価値創造を進めていきたいという、決意表明の初詣となりました。